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安井 武
1934年:京都生まれ
1977年の帰国以後、劇団俳優座文芸演出部に移籍、以後、主に海外戯曲の紹
介と俳優術の基礎である身体論の研究に従事する。
サム・シェパードの戯曲の最初の紹介者であり、またモーシェ・フェルデンク
ライスの著書の翻訳出版を通じて、フェルデンクライス・メソッドの日本にお
ける第一人者として活躍している。主宰する「フェルデンクライス研究会」は
1985年に発足してから一貫して日本におけるフェルデンクライス・メソッドの
研究普及のパイオニアとして活動している。
また、1988年度から始まった劇団俳優座一般公募の新人教育に携わり、
2007年度まで近代俳優術を脱却した新しい演技者の養成に従事。
IFF認定フェルデンクライス・プラクティショナー
2008年12月10日 胃癌による余命1年の宣告を受けるが、癌との共生を探り代替療法
を試行するかたわら、フェルデンクライス・メソッドの探求を続けている。
【主な演出作品】
武田泰淳『ひかりごけ』(1962年新劇場公演・紀伊国屋ホール)
大江健三郎『動物倉庫』(1963年新劇場公演・俳優座劇場)
ノーマン・メイラー『鹿の園』(1969年俳優座定期公演・俳優座劇場)
別役実作『そよそよ族の叛乱』(1971年俳優座公演・俳優座劇場)
立松和平作/小松幹生脚色『遠雷』(1985年俳優座公演・俳優座劇場)
サム・シェパード作・安井武訳『ザ・カントリー』
=原題「飢えた階級の呪い」(1991年俳優座ラボ公演・劇団俳優座稽古場)
鐘下辰男作『汚れっちまった悲しみに・・・』(1991年俳優座ラボ公演・劇団稽古場)
サム・シェパード作・安井武訳『埋められた子供』(1992年俳優座ラボ公演・劇団稽古場)
鐘下辰男作『去るものは日々に遠し』(1994年俳優座ラボ公演・俳優座劇場)
山田太一作『黄金色の夕暮』(1998年俳優座公演・紀伊国屋サザンシアター)
チェーホフ作・安井武訳『かもめ』(1999年俳優座公演・俳優座劇場)
山田太一『離れて遠く2万キロ』(2000年俳優座公演・紀伊国屋ホール)
杉本苑子作/八木柊一郎台本『阿修羅の妻』(2001年俳優座公演・俳優座劇場)
永井愛作『僕の東京日記』(2001年俳優座稽古場公演) ほか
山田太一作『しまいこんでいた歌』(2003年6月俳優座公演・紀伊国屋サザンシアター)
チェーホフ作・安井武訳『三人姉妹』(2003年11月俳優座公演・俳優座劇場)
モリエール作・鈴木力衛訳『タルチュフ』(2004年6月俳優座公演・俳優座劇場)
ブレヒト・ワイル『三文オペラ』(2005年2月俳優座公演・紀伊国屋サザンシアター)
【訳書】
◆サム・シェパード戯曲集
『埋められた子供』(1981年/新水社)
◆サム・シェパード戯曲集
『フール・フォア・ラブ』(1990年/テアトロ社)
◆リッツ・ピスク
『からだのレッスン』(1982年/新水社)
◆モーシェ・フェルデンクライス
『フェルデンクライス身体訓練法』(1982年/大和書房)
◆モーシェ・フェルデンクライス
『心をひらく体のレッスン』(1988年/新潮社)
◆モーシェ・フェルデンクライス
『脳の迷路の冒険』(1991年/壮神社)
【ほかに】
◆斎藤茂太監修・安井武ほか共著
『こころの技術』(1988年/日本実業出版社)
◆新潮カセット/安井武監修・指導
『心をひらく体のレッスン』(1989年/新潮社)
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