日録 2001年

これはフェルデンクライスBBSとして始まりましたが、いつの間にか安井武の日録になってしまいました。フォームを変えてここに再録することにしました。  2002年5月30日




日録 12月30日(日) 安井 【2001/12/31 09:30:58】

パソコンの調子がよくないので、朝からかかりっきりになる。
ディスクドクターでも快復せず、システムの入れ替えかと思ったが、念のためコンフリクトテストをしてみる。
怪しげな起動ファイルがいくつか見つかり、それを除外してみるが、どうもおかしい。
MacMP3 関係の機能拡張ファイルが犯人だと判明するまでに数時間を要する。
しかし、腑に落ちない。この環境はずっと半年ぐらい続けていて、ごく最近まで特に問題は起こらなかったのだ。
マックだから、特にウィルスとは無縁だし、いつものことながら分けがわからない。

ま、とにかくトラブル解消して、気持ちよく新年が迎えられそうだ。


日録 12月25日(火) 安井 【2001/12/26 01:14:28】

あっという間に師走も押し迫ってしまった。あまり忙しいのは好きじゃないのに、今年は追いまくられた感じのまま年を越すことになるな。

今日は世田谷パブリックのシアタートラムで永井愛さんの「日暮町風土記」を観る。開演前に永井さんと「東京日記」に関して少し言葉を交わす。舞台の方は、いつもの冴えが今ひとつだった。渡辺美佐子の芝居を久し振りに観る。もう少し軽みがあればよかったのでは・・・。真面目に一生懸命すぎる。


日録 12月22日(土) 安井 【2001/12/23 06:04:01】

今年の稽古は今日で終わる。昨日と今日、全体を通して読んでみたが、まだほんのアウトラインしか見えない、というか、景色全体は殆ど霧に閉ざされて、所々ぼんやりと見えているだけ。それが全体としてどんな風景になるか、まだ分からない。前途遼遠だ。

発声法から物言う術、基本の基本がまだまだだ。これで立ち稽古に入ったら、もっともっと課題が多くなる。「東京日記」のような作品では余り見えなかった欠陥も、『かもめ』が相手だと、怖いほど丸見えになってしまう。心してかからねば・・・。明日から2週間の正月休み。ぼんやり過ごしたら元の黙阿弥になるぞ、研究生諸君。


日録 12月19日(水) 安井 【2001/12/19 22:25:26】

「かもめ」の稽古を休んで、家で先週末締切の原稿を書く。
午後、印刷所へファクスで送る。危うくセーフ。
後はFCJの事務処理に費やす。


日録 12月18日(火) 安井 【2001/12/19 02:00:39】

少々多忙を極めたので日録に空白ができた。ふり返っておく。

14日(金)恒例の義士行進。東銀座から泉岳寺まで、俳優座の若手たちが参加。田中美央の大石内蔵助、田中壮太郎の大石主税を先頭に、47人の義士たちの行列が町中を行く。(私は行進ではなく見物人として参加する。)

15日(土)朝日カルチャーのレッスン、今年の最終セッション。

16日(日)は久し振りに家で休養。ぼんやりと過去の「かもめ」のビデオなどを観て過ごす。新しいアイデアがうごめいているのだが、まだはっきりした形が見えてこない。

17日(月)「かもめ」稽古。読み。1幕のみ。3時から『黄金色の夕暮』再演の舞台装置打ち合わせ。

18日(火)幹事会選挙の結果が掲示されていた。全く変わり映えのしたい結果。もっと若手が選ばれる集団にならないとダメだ。
「かもめ」の稽古は1幕と2幕を2回ずつ。今回は稽古場の都合もあって、いつになく読みの期間が長いので、「物言う術」について、かなり時間を割いている。研究生の稽古としては、今まであまりやったことのないことをやっている。結果がどう出るか。夜は9時半まで演出部会。久し振りにほぼ全員がそろう。活発な議論がはじけた。

次号テアトロの「今月のべスト・スリー」で、「僕の東京日記」がトップに選ばれたそうだ。筆者は渡辺保氏。


談話室開設について 安井 【2001/12/15 11:06:53】

旧2号館(ここです)が私の日記帳みたいになってしまいましたので、
「日録」と改題し、新たに「談話室」を開設しました。

URLは:
http://hidebbs.net/bbs/fcj2?sw=4

今後ともどうか宜しくお願いします。


日録 12月12日(水) 安井 【2001/12/12 20:04:01】

やっと、機関誌号外・講習会案内の発送が終わりほっと息をつく。

今日の「かもめ」の稽古は第1幕だけで時間切れになってしまった。女性の役でダブルキャストがあるから、少し丁寧にやっていると、あっという間に時間になる。それを見越して今回は読みの期間をかなり長くとっているのだが・・・。「東京日記」のように、若さの勢いだけでは到底太刀打ちできない作品なのだ。心してかからねばならない。


日録 12月11日(火) 安井 【2001/12/11 20:58:57】

朝日カルチャー・日曜コースと慌ただしい週末を送り、今週から研究生2/3年の修了公演で「かもめ」の稽古を本格的に開始した。年内に、大きな筋道だけでもつけておきたい。昨日・今日で、第1幕から第4幕まで、一通り読む。まだまだつたないが、手応えはある。乾いた喜劇性が出ればいいのだが・・・。


日録 12月7日(金) 安井 【2001/12/08 01:06:33】

昨日と今日は久し振りの連休。芝居やってると世間の人が働いている時に休み、世間の人が休むときに働くことが多い。休みといっても、気楽に休めるわけではなく、起きてからずっと机に向かう。FCJのニューズレター作成に殆ど丸一日を費やしてしまう。ホームページのメンテも少し。だいぶ疲れがたまっている。こんなとき、気晴らしにひとっ走り九十九里の海でも眺めに出かけると少しはリフレッシュするのだが。

明日の午後は、演出部新人・藤原留香の発表会を観る。その後、朝日カルチャーのレッスン、「歩く動き」の3回目。構想はかたまった。日曜は今年最後のFCJ講習会だ。

柳川竜太の退団はかなり波紋を広げている。2chや俳優座BBSを見ても、彼を愛するファンは多いことが分かる。さもありなん。今どき珍しいピュアーな人柄は人を惹きつける。これからどんな方向に行っても、誰からも愛されるに違いない。


日録 12月5日(水) 安井 【2001/12/06 02:19:06】

昨日は久し振りに休みで一日家に居る。朝起きて、早速俳優座サイトの更新を手がけようかとアクセスするが、何故かOCNにつながらない。ときどきそういうことがあるが、しばらくするとつながることが何度かあったので、今回もそうかなと思って、時間をおいて接続を試みるがダメ。パスワードは間違ってなのにこういうことが起こるのは、もしやハッカーにやられたか、と心配になる。夕方になってもダメなので、これはパスワードを変更するしかないと思ったが、肝心の現在のパスワードを受け付けてくれないのだから、郵便で申し込むしかない。OCNのホームページを見ると、10日間もかかるとある。わー、その間、メンテが出来ないとなると大事だと思ったが、夕方になってもダメなので、変更手続きの用紙をダウンロードして、ファクスで手続きを済ませる。折角の休みはこんなことで半日以上つぶれてしまった。

今日は、午後1時から究生2/3年の修了公演の稽古初日。5時までかかって一通り読む。方向性は一応考えているが、まずみながこの作品をどう捉えているかをまず知りたいので、殆ど注文は付けずに聞き役に徹した。最後に配役を発表した。今週はこれで終わりで、年内は来週から2週間、集中してやり、あとは年明けになる。

夜は稽古場での2本の公演が終わり、いろいろ問題も抱え込んだので、関係者が集まって反省会を開いた。若手たちも発言して、2時間があっという間に過ぎた。終わってから、若手中心で10人ばかり飲み屋で歓談した。

で、OCNのことだが、夕方劇団のマックで接続を試みたら、あっけなくつながってしまった。これはやっぱりプロバイダに問題ありだ。帰宅して家のマックでもちゃんとつながった。一体どうなってんだ? 明日は声を大にしてクレームをつけるぞ。


  追記 安井 【2001/12/06 10:10:31】

千秋楽の日録で名前を伏せたが、今日、本人が劇団へ来て正規の退団届けを提出して受理され、劇団の掲示板にお知らせが出た。その若手俳優の名は、「僕の東京日記」で主役を務めたばかりの「柳川竜太」。全く残念だが事実なのだ。


日録 12月3日(月) 安井 【2001/12/04 02:57:22】

久し振りに家でのんびりといきたいところだが、午後6時から劇団で幹事会。今年最後の会議。劇団幹事会は2年ごとに改選になる。今月中に新幹事会員を選挙することになっている。会議のあと、大塚道子さん、製作部長の山崎菊雄氏と3人で飲みながら語る。今夜も終電近くなってしまった。

帰宅してメールの返信やFCJの事務処理をやっていると、もうこんな時間になってしまった。間もなく午前3時だ。

読むべき本が部屋の一画に積み上がっている。折に触れて書店やBookWebで買い込んだもの。次の芝居に関係あるのだが、オウム関係の最近の文献が何冊かある。1年ぐらい前から温めている題材だが、まだじっくり考える時間がない。オウムの内には、戦後日本の負の遺産が全て集まっている。いわば戦後日本のゴミの島だ。そのゴミが異常発酵したのがサリン事件なのではないか。しかし、そのゴミを出したのは誰だ? そう、我々自身ではないのか?


日録 12月2日(日) 安井 【2001/12/02 10:45:57】

いよいよ今日は千秋楽。17日間の公演はあっという間だった。これで終わりかと思うといささか淋しい。今夜の打ち上げはきっと盛り上がることだろう。是非地方公演をやるべきだ、という感想を随分多くの人たちから聞いた。何よりも、客席の老若男女が熱くなって観ているのが、手に取るように分かった。

来週からは研究生2/3年の修了公演の稽古が始まる。演目は「かもめ」1年生では何度も取り上げてきたが、2/3年では初めて。劇団公演でもやったが、今回は思い切って新しいやり方をしたい。今までは叙情的になりすぎたきらいがある。上演は3月下旬で稽古期間が随分あるようだが、それまでに『黄金色の夕暮』の再演の稽古と新人募集の試験などが入るので、実質2カ月あるかないかだ。


    千秋楽!そして打ち上げ! 安井 【2001/12/03 11:58:48】

千秋楽の舞台を観た。客席の反応はいつもより穏やかで、内省的だった。結構若ものが多かったのに意外。終わって「痛いほど突き刺さってくるセリフが随所にあった。ときどき熱いものがこみ上げてきた」という声をいくつか聴いた。
定員100名として、入場者数は110%を超え、大成功であった。それでも赤字ではあるが・・・。
終演後、すぐに舞台のバラシ。次々に壊されていくセット。搬出されていく道具・材木の山。稽古場は次の、演出部新人発表会の空間に変わるのだが、その前に、東京日記の打ち上げ会場になる。打ち上げ開始は8時半頃から。本番中に迎えた僕の誕生日をみなが祝ってくれた。ローソクにバスデーソング、そして、出演者全員の寄せ書きとボジョレーヌーボーのプレゼントを贈られる。幸せを感じる。

一つ淋しいこともあった。まだ正式発表がないので名前は伏せておくが、今回の出演者の一人が、この舞台を最後に役者を辞めることになった。本人からの挨拶があった瞬間、殆どみんなが寝耳に水の唖然・呆然! 水を打ったように静まる中、すすり泣きの声があちこちで聞こえる。自分の人生は自分で選択して、自分で切り開いて行くしかないことの重みをみなが噛みしめる。・・・宴はその後、次第に盛り上がりをみせ、終電近くまでつづき、たぶん夜明かし組もでたのではないか。ぼくは終電が早いので11時過ぎに稽古場を出た。


日録 11月30日(金) 安井 【2001/11/30 15:57:21】

今年の夏前に母が亡くなった。京都で90才の大往生だった。ちょうど「阿修羅の妻」の稽古最終段階で、稽古場から離れることができず告別式にも出席しなかった。今日は喪中葉書の宛名書きで午後を費やす。

「僕の東京日記」は今日のソワレを入れてあと3回。舞台は日を追うごとによくなってくる。初舞台の若ものたちも、いつの間にか舞台上で活き活きと弾むようになってきた。若さというものはすごい。ときどきトチリが出るが、これは生き物だから仕方ない。さて、今日の舞台を楽しみにこれから出かける。


  日録/続き 11月30日 安井 【2001/12/01 00:34:06】

今夜は劇団の幹部俳優たちが客席に陣取った。そのせいか、出だしやや緊張気味。狭い空間で、すぐ目の前に坐っているのが丸見えになるのだから緊張するなというほうが無理か。1場2場にいつもの流れが出ない。3場からは取り戻してやっと勢いが出てきてほっとした。

明日は朝日カルチャーセンター。「歩く動き」の2回目。足で歩くのはない、腰で歩くのだということを体得するためのレッスンをやる予定。


お誕生日でしたか・・・ パンプキンπ 【2001/11/28 23:09:30】

>(気ままに合いの手を入れて下さい、みなさん)
とあったので、遠慮なく一言。
昨日はお誕生日だったのですね。 ちょっと出遅れましたが、
"Bon anniversaire!!!" 
いい事がいっぱいの、充実した一年になりますように!
今日は、お目にかかれて光栄でした〜♪


    Re:お誕生日でしたか・・・ 安井 【2001/11/29 11:38:37】

パンプキンπさま ありがとうございます。
俳優座の掲示板の「僕の東京日記」評、読みました。
喜んでいただけたようで、嬉しいです。

12月からは研究生2/3年の修了公演の稽古にかかります。
出し物はたぶん「かもめ」です。上演は3月末になります。


日録 11月27日(火) 安井 【2001/11/28 10:58:13】

朝、マックを起動すると、いきなりデカデカと"Happy Birthday!" の文字が出て、67回目のこの日を迎えたことを再確認させられた。
「僕の東京日記」のチケットは月曜に売り切れた。狭い会場での上演だから自慢するほどのことではないが、嬉しいものだ。

このところ、連日顔見知りの演劇関係者を見かける。昨日は終演後岩波剛氏と歓談。二兎社の初演との比較を聞く。僕は二兎社の舞台は観てないが、話は大変面白かった。
この芝居、年輩の人たちにも、様々な想いを喚起させるようだ。
今日は照明の吉井氏が見えた。ずいぶん久しぶりにお会いする。昔、文化庁で外国へ行くときに、いろいろお世話になったことがある。幕間に少し言葉を交わす。
この日の舞台をビデオで撮った。予算がないので、僕の機械を持ち込んで撮影した。横に広い舞台をうまく撮るのはかなり難しかった。舞台を見入ってしまって撮りそこなってしまう。終わったらくたくたになってしまった。帰宅してチェックしてみた。まずまずの出来かな。
あと5回。舞台は日に日によくなっている。本当は千秋楽を記録するのがいいのだろうが、席がないので仕方ない。


日録 11月24日 (土) 安井 【2001/11/25 01:30:36】

今日は中日。17回のうち9回が終わったことになる。連日満員札止めでおめでたい限り。私自身のお客さんも多かった。フェルデンクライス関係も何人か。山田太一さんも見えた。気に入ってもらえたようだった。作品や演技者たちを賞賛する言葉が聞けた。幕間と終演後に話がはずんだ。来年2月に『黄金色の夕暮』の稽古場でまたお会いすることになる。

舞台の方はかなり安定してきた。でも、安定しすぎると気のゆるみが出て、とんでもないトチリが出ることがある。気を付けねば。慣れてくると、舞台に棘がなくなって、口当たりがよくなりすぎることもある。上滑りを警戒しなくては。これは基本的には喜劇だから、テンポ・リズムが生命線だ。しかし、内的リアリティが薄れると、上辺だけの形になる危険がある。今のところ、その心配はなさそう。

終わってから新宿へ。朝日カルチャーセンターでのフェルデンクライスのレッスン。今日から「歩く動き」をテーマに4回のコースが始まる。初回の今日は、歩く動きにおける骨盤の動きと身体各部の関係の土台を取り上げる。結構難しいテーマだが、足と骨盤、肩と股関節、頭部と骨盤など、基本的な要素を含んだレッスンを行う。「歩き」をテーマにしたレッスンは、過去何度か行ったが、今回は少し先に行けそうな感じがある。何よりも楽しくレッスンができる。


日録 11月22日 (木) 安井 【2001/11/23 02:21:31】

稽古日誌を続けたせいで、何となく寝る前に何か書かねばならないような気がする。習性というのは恐ろしい。これからは「日録」と題して気が向くままに書きつづることにする。
(気ままに合いの手を入れて下さい、みなさん)

さて今日は、俳優座の研究生たちの「おさらい会」だった。午後1時から2時半すぎまで。研究生2/3年のマイムと、研究生1年のダンスとうた。学年末が近づいてきて、これからは修了公演の稽古に集中することになるので、これまでやってきた基本レッスンの成果を発表するわけ。場所はフェルデンクライス研究会の日曜コースを開いているTMAビルの6階の部屋。ここは劇団稽古場が使えないときに、研究生のレッスンでお世話になっている。演技のレッスンでは分からない若ものたちの別の資質が見えてなかなかに面白かった。終わって打ち上げに少し参加してから劇団へ戻り、4時から来年の『黄金色の夕暮』の件で打ち合わせを小一時間。

7時からは7日目の東京日記の本番を観る。演劇関係の招待客が多く、いつもと反応が違う。劇団員も何人か観にきた。加藤剛夫妻が「すごくよかった。泣けた」と言って帰っていった。終演後、村井健氏と歓談。終電で帰宅。午前1時半頃になった。


緊急情報! ご注意! 安井 【2001/11/22 02:26:03】

携帯電話でのトラブルについてのお知らせです。
ご注意!
皆様、既に知っている方が多いかもしれないけど。一応ご連携。

ちなみに、私の携帯の着信履歴にもありましたし、ある友人はなんと返信してしまったそうです。ご注意!
携帯電話に関わるトラブル情報が入りましたのでお知らせします。
<手口>番号を通知した状態でワンギリ(一回コールしてすぐ切る)してくる。

携帯電話に着信履歴が残り、その通知された番号に発信すると、ダイヤルQ2に似た応答メッセージが流れる
<請求>これだけで携帯の通話料とは別に10万円程度の請求がくる。取り立ては厳しいらしい
<番号>
06-6301-1999   052-733-1551   052-733-1288
052-733-8488   06-6301-7778   052-735-7300
03-3793-7552   03-5724-2929   03-3551-4330
03-3444-6555   03-5679-7844   03-5679-7848
03-3446-4567   03-3446-0990   03-5420-4466
03-5340-8877   03-5340-9330   0534-27-3172
03-5340-9381   03-5340-9382   03-3448-4760
03-3280-7660   03-3851-4141   03-3227-2828
03-5391-7600   03-3984-6761   03-3444-6710
03-5348-4441   03-3355-7550   06-4968-3114
03-5423-2570   06-6300-0702
           (絶対にかけない)
実際に被害がでているそうです
この番号以外にもあるかもしれません
着信履歴で心当たりの無い番号は開かないよう注意願います。

家族・知人等にも連絡してあげて下さい。


「僕の東京日記」開幕 安井 【2001/11/17 20:56:55】

昨日、無事初日を迎えました。今日の二日目を終えてこれを書いています。初日の舞台は滑り出しがやや固く、少々ぎこちない始まり方でしたが、今日の舞台は、幕開き早々からきわめて快調に歯車が回転しはじめ、びっくりするほどの敏感な反応で、湧きに湧きました。

チラシに書きましたが、狙いの「狂騒的喜劇性と内省的リリシズムの交錯」が何とか実現できたかな、と思います。「青春の無惨さが痛々しいほど感じられた。決して古くならない作品だ」という感想もありました。

稽古期間はあっという間でしたが、ベテラン・中村たつさんから劇団公演初舞台の7名の研究生まで、いい雰囲気で稽古ができました。互いに決して妥協せず、温かく、しかし、シビアな関係を保って仕事ができたと思います。苦しさもありましたが、とっても稽古が楽しかった。

永井愛さんが生み出した、この「春風荘」の愛すべき・変てこな住人たちのドラマは、70年代のすぐれた青春グラフィティとして後生に生き残るのではないかと、改めて感じています。

まだ観てない方が多いのに、書きすぎかも知れませんが、演出家の手前ミソと思って読んで下さい。


   開幕おめでとうございます! リリー 【2001/11/19 09:23:46】HomePage[削除]

安井先生、こんにちは。リリーです。

「僕の東京日記」開幕、おめでとうございます。
こちらの日記も、「創る」というのは
何て大変なお仕事だろうと思いつつ、ずっと拝読しておりました。

私は17日に「ヴェニスの商人」の方に伺いました。
稽古場の受付にも、ちょっとご挨拶をと思って上がらせてもらったのですが、受付のあたり、熱気があって、この公演に寄せるお客様の強い期待感を感じました。
チケットももう売り切れ間近とか。本当におめでとうございます。
体が二つあれば拝見したかったですのに残念です。
気が早いですけれど、地方公演にまわることはないでしょうか?
そうなったらいいなあと強く希望致します。

それでは公演の大成功をお祈りしつつ。


    Re:「僕の東京日記」開幕 安井 【2001/11/19 10:04:11】

リリーさん、稽古日誌を読んでいただいてありがとうございます。
多くの方が読んで下さっているということが励ましになって、何とか続けることができました。舞台をご覧いただけないのは大変残念ですが、改めて感謝いたします。

地方公演はぜひともやりたいと思っているのですが、実現するとしても早くて2年ほど先になります。殆どの地方は、すでに1年以上先まで企画がきまっているのです。でも、実現できるのではないかという希望をもっています。


稽古日誌を閉じる 11月16日 (金) 安井 【2001/11/17 01:36:47】

今日は初日。本番前、午後2時から最後の舞台稽古。疲れがたまっているのか、舞台の弾みは不足していた。夜の初日本番にそなえてエネルギーを節約している感じ。タイムも各幕2分以上延びた。みんな自覚はあるみたいだったので、余り心配はしなかった。稽古が終わってかなり細かいダメ出しをする。ダメというよりも、再確認に近いことだったが・・・。やはり僕は心配性なのかなあ。

初日に作者の永井愛さんが観にくることは、出演者には言わないでおいた。若ものたちが妙に緊張するかも知れないと思って伏せておいたのだ。永井さんは、終わって「大変面白かった、よかった」と繰り返して満足そうだった。

初日の舞台。心配していた割には、意外や幕開き早々から受けて、上々の滑り出しだった。勿論、固さはあって、弾みはイマイチだったけど、初日ゆえ目こぼしを願うとしよう。この舞台、喜劇性は意識したが、それと同時に、シリアスな内面性との交錯の中から生まれる悲喜劇的リズムを生み出すことが狙いであった。今日の客席の反応を見る限り、それはある程度成功は収めたようだ。舞台はあと16回ある。日ごとにブラッシュアップしなくては・・・。こういう仕事に終わりはないのだ。

さて、書き続けてきた稽古日誌はこれで閉じることになる。今まで私的な稽古日誌は書くことがあったが、公開を前提とした日誌をこれだけの期間書いたことはない。ふり返って、これを書き続けてよかったと思う。公開を前提としているので、私的な日誌では気ままに書きとばせることにも、抑制が働くし、どちらかと言うと綺麗ごとになりがちであったかも知れないが、稽古自体にもいい影響があった。長い間読んで下さった方々に感謝!


   Re:稽古日誌を閉じる 11月16日 (金) すみれ 【2001/11/17 10:51:12】[削除]

「僕の東京日記」初日行ってきました!このストーリー初見なんですが、永井愛さんの作品ですので、以前から楽しみにしていました。あの賄い付きのアパートでの青春グラフティー。舞台装置もいい味を出していました。バックのメロデイーも綺麗ですね。お隣の方が口ずさんでいましたよ。登場人物の心理が交差して、ユーモラスにそして・・・ とってもとっても良かったです☆☆☆
素晴らしい陣容ですね♪ 心が温かくなります。
多くの方に観ていただけたら と思っています♪

 「稽古日誌」毎回楽しみに読ませていただきました。舞台の本番を観るうえでも楽しみが増します。ありがとうございました!!

 引き続き舞台は進行中。みなさん!頑張ってください!
楽しい舞台ありがとうございます!!


   Re:稽古日誌を閉じる 11月16日 (金) 安井 【2001/11/17 20:53:41】

すみれさま ご感想ありがとうございます。
劇中の音楽は、全て2年前の研究生発表会のままです。
今回は、できれば少し変更しようかと思い、いろいろ
探してみましたが、これを超えるものは見つかりませんでした。


稽古日誌 11月15日 (木) 安井 武 【2001/11/16 01:27:44】

今日は舞台稽古二日目で、昼と夜の2回本番通りの通し稽古。チケットの売れ行き好調で、劇団員は本番を観られなくなりそうなので、今日明日のゲネプロを観るようにということになった。なんだか初日のような緊張感の中で今日の舞台稽古が始まった。明日の初日本番前の午後にも通し稽古をやる。

客席の反応は、内輪だったので楽屋落ちもあったかもしれないが、かなり受けてたようだ。受けすぎると、リズムが狂ったりするから、用心用心。明日の稽古は少し早回し気味にやる必要があるだろう。全体の中での自分の役割をきっちり把握して演じること。相互の関係性を無視して独り目立とうとするものがあると、全体が壊れる。喜劇の場合は特にそうである。

そうは言っても、舞台は伸び伸びと自由に活き活きと弾まないと面白くはならないのだ。即興性、意外性、いわば脱線がない舞台は新鮮ではない。とちったりする瞬間が意外に新鮮であったりするのはそれなりの根拠がある。でも、とちることを推奨するわけではない。だが、冒険は必要だ。


稽古日誌 11月14日 (水) 安井 【2001/11/15 00:34:08】

10月初旬から書き始めた稽古日誌も、いよいよ終わりに近づいてきた。今日はGP初日。舞台装置、照明、音響、衣裳、小道具など、全ての要素が出そろった。要所要所を止めて細かく返しながら、各要素のタイミングやバランスを決めていく。舞台空間は二つの壁面が背景になるように使い、客席を逆L字型に配置している。今までLABOや研究生発表会でいろいろな使い方をしてきた稽古場だが、今回の使い方は初めてだ。
観る席によっては、首を180度近く回さなければならないことになる。観にくいと苦情が出るかもしれないが、狭い空間を苦労して使っているので、どうかお許しを願うしかない。

今日は細切れの稽古だったから、全体の流れはまだ分からない。明日はノンストップの通し稽古を2回やる。演出家の仕事はもう殆ど終わったようなものだ。勿論、もう一押しする必要はあるが、ここでああだこうだと言い立てるのは悪足掻きに近くなる。あとは若手からベテランまで、みんなを平等に信頼して全てを任せるだけだ。とにかく伸び伸びと演じてくれればいい。


Re:稽古日誌 11月14日 (水) 仁 【2001/11/15 20:27:45】

いよいよ明日から開幕ですね。ごくろうさまでした。

実際の稽古と同時平行で「稽古日誌」をアップしてゆく、いやー、斬新な企画でしたね、興味深かったですよ。
少し気が早いかも知れないけど、次回もお願いしたいものです(笑)。
前売りが好調なようですが、それにも、この「稽古日誌」がかなり貢献していると思います。
他の有力BBSでも「僕の東京日記」がとりあげられていますし、きっと、俳優座が初めての“初見の客”も多く観に来ると思います、HP制作も含め先生のご努力のたまものでしょう。
仕事の都合で来週になりますが、拝見しに参上いたします。
PS
心から、公演のご成功をお祈りいたします。


稽古日誌 11月13日 (火) 安井 【2001/11/13 13:41:15】

今日は朝から照明の仕込み。午後からの照明合わせには立ち会うが、家でパンフレットの制作。一応できあがったのでこれから出かける。稽古はない。

昨日は2回の通し稽古。だいぶ盛り上がってきた。手応えを感じる。見学者も増えてきた。研究生発表会の時のキャストで今回漏れた連中が何人か観に来た。あと舞台稽古二日で開幕だ。

稽古の初期にはマラソンコースを走り出したような気がしたが、今になってみると、短距離を一気に走駆け抜けたような感じがする。やり残したことがあるかもしれないが、それに気づくのはいつも初日をあけてからだ。今は何事もおろそかにしない注意力を働かせるしかない。細部にこだわりすぎると大きなものを見逃すし、森ばかり見ていると、足元の木の根っこに躓いたりする。


稽古日誌 11月10日 (土) 安井 【2001/11/11 01:36:50】

今日は早廻し稽古の結果、第1幕が10分ほど、第2幕が7分余り縮まった。縮めることが目的ではないが、芝居の流れとしてテンポ・リズムの適切な切り替えが大切だ。芝居はきわめて複雑に入り組んだ音楽だとも言える。明日・明後日の二日間でそのあたりの計算をより鮮明にしなくてはならない。我が座の俳優はどうしても心理やモチベーションにこだわりすぎて、くどくどしい表現になりがちだから、早廻し稽古は結構効果がある。

チケットの売れ行きはよさそうだ。今日現在、17回のうち売り切れの日が8日も出た。もしかしたら、連日満員札止めになるかな・・・。希望的観測。


稽古日誌 11月9日 (金) 安井 【2001/11/10 00:34:53】

ほぼ完成した舞台装置の中での初稽古。出入りの激しいこの芝居にとって、空間関係は最重要課題だ。前半(第1幕)のミザンセーヌを再確認しながら、やや細かく返しながらやる。衣裳も徐々に決まってきて、雰囲気も盛り上がってきた。第1幕を丁寧にやったので、後半の第2幕は余り時間がかけられなかった。でも、前半がきっちり出来上がれば、後半はその勢いで何とかなるだろう。

今日の稽古にはフラジャイルの小里清氏たち3人が稽古を観に訪れた。結構楽しそうに観ていたような気がしたが、はたしてどうだったろうか。

稽古のあと、9時過ぎまで衣装部で年輩の3女優の衣裳合わせに付き合った。この芝居に登場するのは、みんなどこかおかしいというか、何かが欠けてる愛すべき人物ばかりだ。そういう人間たちが、ずっこけながら繰り広げる喜怒哀楽。それが活き活きと展開してくれれば。明日は、早回しとノーマル速度の二通りの稽古をやる予定。


    Re:稽古日誌 11月9日 (金) 安井 【2001/11/10 00:57:41】

チケットの売れ行きは割合順調らしい。喜ばしい。おかげで劇団員は本番を観れなくて舞台稽古を観ることになるという。こうなったら、舞台稽古が初日という覚悟でやらねばなるまい。


稽古日誌 11月8日 (木) 安井 【2001/11/09 00:08:20】HomePage[返信][削除]

舞台装置の仕込み。朝9時半から道具の搬入、「日々の敵」の道具を出して「東京日記」の道具と入れ替える。殆どの道具はエレベータには乗らないから道路から直接5階の窓にウィンチで引き上げる。舞台部と若手の出演者たち、それに「日々の敵」組も応援に来てくれる。

道具の搬入が終わるといよいよ建て込みにかかる。人手が多いので予定よりも早く進行する。夕方には客席も組上がり、午後7時には作業終了。出来上がった舞台装置の中を若手出演者たちがうろうろ動き回って沈黙のまま空間を確認している。緊張感を絵に描いたような風景。「日々の敵」若手出演者たちも、2年前に研究生発表会でこの芝居を取り上げたので、立ち上がった装置を感慨深げに眺め入っている。

明日から初日までの稽古プランを立てる。出来るだけ毎日2回通し稽古をやる。あと1日、早廻し稽古を入れようと思う。若手達が緊張から萎縮しないように。伸び伸びと自由に、自信を持ってやってくれればいいのだが・・・。ここまで来たら、若ものの特権を存分に発揮してもらいたい。


   Re:稽古日誌 11月8日 (木) 安井 【2001/11/09 09:18:38】

舞台の「仕込み風景」を劇団俳優座Webサイトに掲載しました。[OpenHouse] > 稽古場便り:
http://www6.ocn.ne.jp/~haiyuza/Pages/tokyodiary_k.html


毎日楽しみに・・・ パンプキンπ 【2001/11/08 01:15:50】

稽古日誌拝見してます。 日毎に出来上がってくるお芝居、演出家の役目は大きいですね。 「いよいよだ。」などと言われるとこちらもドキドキしてきます。 ところで、見に行くほうの観客も結構緊張するのをご存知ですか? 特に初日となるとその度合いもピークに達します。 演出家の方もそうなのでしょうか?


   Re:毎日楽しみに・・・ 安井 【2001/11/08 09:48:46】

なるべく緊張してないふりをします。


稽古日誌 11月7日(水) 安井 【2001/11/08 00:01:16】

今日の稽古には「早廻し」を取り入れた。ベルリーナ・アンサンブルなど外国の劇団でよくやられている方法で、手短に説明すると、ビデオの早廻しのようにセリフ・動き・間を含めて全てを可能な限り速くやるのである。通し稽古を何回かやって全体のデッサンが出来上がった段階で、仕上げに向かってテンポ・リズムをチェックするために行うものだ。これをやると、無駄をそぎ落とし、芝居がぐっと引き締まってくる。

各場毎に、最初に早廻し、それから普通の速度というやり方をした。テンポを速めることで、すごく活き活きとして面白くなった場面が随所にあった。その感覚をこれからの稽古でさらに活かしていかなくては。

明日は舞台装置の仕込みで稽古は休む。いよいよだ。


稽古日誌 11月6日(火) 安井 【2001/11/07 00:07:23】

昨日の稽古では、出演者達に戸惑いがあり、あちこちにすきま風が吹いていた。新しい空間に適応するまでに、ある程度時間がかかるのは仕方がない。今日はだいぶ持ち直した。とはいえ、まだまだ課題は多い。約半分が研究生だから仕方がないといえば仕方ないが、もう初日間近、のるかそるかの勝負をかけて、ど〜んとヒートアップするべき時期だ。明日の稽古はスペシャルメニューでやる。結果がどうなるか楽しみだ。


稽古日誌 11月5日(月) 安井 【2001/11/06 10:07:35】

今日から六本木へ戻る。第1稽古場。この空間で上演する。初日まであと10日余り。ぐっと高まってくる緊張感をバネに、最終第4コーナーに差しかかるというわけだ。

空間が変わったことで随所に違和感を覚える。まだ基本の台だけで、壁面や2階部分の仕込みは8日になる。それでもかなりイメージは鮮明になってきた。


稽古日誌 11月03日(土) 安井 【2001/11/04 00:06:13】

参宮橋の稽古場は今日で終わり。10月11日から今日までの3週間余り、ここでやるべきことは何とかクリアできた。来週からはいよいよラストスパート。今までため込んだものがどういう形で発酵するか、また発酵させるか、稽古期間でいちばんハラハラドキドキする期間だ。それも油断しているとアッという間に過ぎて気がついたら初日ということになりかねない。期待と不安の入り混じった昂揚感。


稽古日誌 11月1日(木) 安井 【2001/11/02 00:54:46】

月曜の通し稽古の結果をふまえて、火曜は第1幕、水曜は第2幕、問題点修正のためやや細かく稽古をする。そして今日は通してみる。

稽古のあと、紀伊国屋ホールでガジラの「田園の憂鬱」を観る。鐘下節健在というべきか、稽古疲れでうかつにも少し居眠りしてしまった。帰りに村井健氏と一緒になり、コーヒーを飲みながら少し談笑する。稽古は順調か、と訊かれた。「ま、順調といっていいかな」と答えたが、あと2週間、やはり不安の方が強いとも言える。参宮橋での稽古はあと2日。まだ課題は多い。


稽古日誌 10月29日 (月) 安井 【2001/10/29 22:14:26】

スタッフの小山田氏(音響プラン)が稽古場へ。休み明けの今日も通し稽古。

土曜日に比べて相互関係がギクシャクしている。休み明けにはよくあることだ。独りで考えてきたことをそのままやろうとしすぎると、相手との関係が薄くなって噛み合わなくなる。生きた関係が生まれないと芝居は弾まない。つくづく役者の仕事って、大変だなあと改めて思う。その大変さを察すると、ダメ出しの矛先もつい鈍りがちになる。非情に徹しきれないところは、まだまだ演出家としての修行がたりないのかな・・・。


騒々しくも壊れやすい時代に 仁 【2001/11/02 03:01:34】

俳優座のHPに「稽古風景」写真がありますが、いやいや熱そうな雰囲気ですね。写真を拝見して、これはあの場面だろう、いや、この場面かなと想像しております。
近年、研究生の稽古場公演を拝見するようになりましたが、その折に見知った若い俳優の方々も頑張ってられるようですね。
自分は永井愛と同い年の「当時の現役」ですが(笑)、今の若者があの時代をどう料理するか…興味津々であります。
健康に注意して、温情で?ガムバッテください。


稽古日誌 10月28日(日) 安井 【2001/10/28 16:53:25】

久し振りの休日。風邪の兆候あり。気を付けねば。のんびり休めればいいのだが、種々雑事が滞っている。

昨日の通し稽古で、思ったより流れがよかったのでほっとする。勿論まだまだ問題はあるが、この段階では・・・、という条件付だ。次の1週間は、全体の流れ、そのテンポ・リズムを重視しながら、細部の改善にかかることになる。


    Re:稽古日誌 10月28日(日) すみれ 【2001/10/29 15:18:01】

いつもはカラッポの空間が4次元の世界へと変わるには,私には思いもよらない,緻密な努力が、創造力が必須と。
貴重な日誌をありがとうございます。
健康で頑張っていただける様,無理はなさらないように,と。

    Re:稽古日誌 10月28日(日) 安井 【2001/10/29 21:52:54】HomePage[削除]

すみれさま ありがとうございます。

いろんな方々に読んでいただいてるみたいで、これはやめられない、無理をしない程度に続けなくては。

今日の稽古場でも、早速体調のことを心配されてしまった。
うかつなことは書けないぞ。用心用心、だ。


   稽古日誌 10月26日(金) 安井 【2001/10/27 02:58:47】HomePage[返信][削除]

こうやって稽古日誌を公開するのは、かなりきついものがある。が、やり始めたからには、途中でやめるのは口惜しい。どこまで続くかやってみよう。

明日(土曜日)は、初めて通してみる。今までは3日、または2日でやっと全幕だったが、この辺で2〜3回、通してやっておく必要がある。明日はできるだけ観客の視点を持たなければならない。

今夜は、明日夜の朝日カルチャーの準備をしてから、バスター・キートンの「大列車強盗」を観た。何度観てもこれは傑作だと思う。 >


Re:稽古日誌 10月26日(金) 仁 【2001/10/27 18:57:07】

>かなりきついものがある
たしかに、大変な労力が必要だと思います。ご苦労様です。

我々観客にとっては「まだ二週間以上もあるなぁ」ですが、
上演する方では「もう、あと三週間を割った」でしょうね。

(たぶん)それぞれ、個々の演劇観をもった役者を采配し、
ひとつの架空世界を構築する。演出家にとって、今が一番、
胸の痛む時期かと推察します。
『稽古日誌』毎回、非常に楽しみにしていますが、無理を
なさらぬように・・・


    Re:稽古日誌 10月26日(金) 安井 【2001/10/28 11:24:22】

仁さま 励ましたの言葉 ありがとうございます。
稽古日誌 10月25日(木) 安井 武 【2001/10/26 02:33:46】[返信][削除]

昨夜、チャップリンの初期の短編をいくつか観てみた。「僕の東京日記」を稽古しながら、無声映画時代の喜劇をふり返ってみたくなった。バスター・キートン、マルクス・ブラザーズなど、喜劇映画の古典は、未だに現代喜劇の作法に様々な刺激を与えてくれる。

主人公の満男は、まさにチャップリンのピエロだし、猫と爆弾をめぐる追っかけっこなどは、バスター・キートンの作品に通じるものがある。後半戦のテーマが決まった。


稽古日誌 10月24日(水) 安井 【2001/10/25 00:53:37】

今日は中村たつさんが、お姉さんの告別式でお休み。危篤状態が続いていたのが、今週初めに亡くなった。慎んでお悔やみ申し上げます。稽古に打ち込んでいるたつさんの姿からは、そんな事情は露ほども察しられなかった。

今日の稽古は若手の場面を抜き出して一通り。稽古は連日午後1時に始まり、大体5時半から6時ぐらいには終えるのだが、若手たちはしばらく残って自主的に稽古をやっている。時には延々とディスカッションになったりすることもあるという。演出家はその場に立ち会わずに退散する。翌日、その成果のほどを観るのが楽しみなのだ。

何ごともそうだが、創造とは自発的なものであるはずだ。俳優の自発性をいかに刺激するかが演出家の役割の殆どを占める。世にはえてして独裁的な演出家というのがあって、役者を自分のイメージ通りに動かそうとする例が多い。私自身、最初はそうであった。しかし、それが俳優の想像力を殺すことになるのを痛感した。そのことに気づいたのは、ピーター・ブルックの稽古を目撃したときだった。

それ以来、俳優の自発性を信頼することから出発するようになった。回り道のようだが、これが一番豊かな実りをもたらしてくれる方法だと信じている。


稽古日記 10月22日(月) 安井 【2001/10/23 00:07:01】

また新しい週が始まり、刻々と初日が近づいてくる。まだ3週間以上あるじゃないかと言われそうだが、演出家としてはもっとも不安に襲われる時期だ。ちょっとしたことにもナーバスになる。

今日は第1幕をやる。どんな芝居でもそうだが、幕開きの場面はその舞台の死命を制するだけの重みを持っている。ベテラン中村たつさんをはじめ、片山万由美、美苗と舞台経験豊かな3人だから、ある程度まかせておいても大丈夫とは思うのだが、やはり不安感のせいか、あれやこれやと注文を付けてしまう。何度も同じ場面の繰り返しごとにどんどん目に見えてよくなっていく。

若手中心の場面は、まだまだばらつきが目立つ。お〜ッ!とびっくりするような輝きを見せる瞬間があるかと思うと、だぁ〜ッとがっくりくるような時もある。でも、全員必死に取り組んでいるので、これからが楽しみだ。毎日「発見がある」ような稽古を続けること。

稽古のあと、六本木へ。やっと「日々の敵」を観る。三日目の舞台。全員大熱演である。秋元松代の初期の戯曲だが、未だに人を惹きつける力がある。役者たちはそれぞれにいい面が出ていて好感がもてた。特に若手主要人物たちが、順調に育っているのが嬉しい。のびのびと自分の言葉で生きているのが瑞々しい。

ただ、ヒロインに同化しすぎた結果、メロドラマになってしまった点が惜しい。各人物に対する距離感があるとよかったのだがと思う。善玉悪玉に色分けしないほうが、この作品は生きたのではないか。冒頭のダンスシーンには違和感が残った。


稽古日誌 10月20日(土) 安井 【2001/10/20 23:31:00】

土曜の夜は朝日カルチャーセンターでのフェルデンクライス・メソッド定例・講習会。よって、「日々の敵」の初日は観られなかった。

帰宅してすぐに日本シリーズの結果をチェックする。7対0でヤクルトだと。うーん、やっぱりいてまえ打線といえども、一流のピッチャーを打てないのか。パ・リーグには大したピッチャーいないからな。近鉄のアバウトな野球は好きだけど、緻密な野球には通じないのか。残念、巻き返してくれ。

稽古は、19日(金) 20日(土)の2日間で第2幕をやる。何カ所か気になるシーンがあったが、今日の段階でかなり解消された。おかげでだいぶ胸のつかえががとれた。重い気持ちのまま週末を迎えなくてすむのはうれしい。来週はいよいよ勝負の一週間だ。想像力の歯車の回転を加速して、緻密に計算をしなくては。そのうえで、特に若手が伸び伸びと羽ばたける空気を作り出すこと。

明日はFCJの日曜コース。家でゆっくり休めないが、フェルデンクライスのレッスンは、稽古を離れて頭をリラックスできるので、新しいアイデアが生まれるかも。


稽古日誌 10月18日(木) 安井 【2001/10/18 22:04:52】

忙しい時に限っていろんなことが一度に襲ってくる。延ばしに延ばしていた原稿、催促がないのをいいことに、もう忘れられてるかなと期待していたら、やはり書けというきつい督促。稽古の疲れがピークだったので昨日帰宅してすぐに3時間ほどの仮眠をとってから取りかかる。4枚ほどの原稿を苦労して書き上げたら、ヤンキース対マリナーズの試合開始時間になる。少し観てから再びうとうとする。

この三日間で第1幕の部分をあれこれと試行している。多数の人物の相互関係をしっかりと構築することがとりあえずの課題。初日まで一ヶ月を切った。今月中は基礎工事としてのデッサンを確かなものにすること。基本線を太くはっきりと描くこと。

明日からは第2幕。前半で展開された素材がいよいよクライマックスに向かって集約されていく。前半で土台がしっかり構築されていれば、後は自由にはじければよい、というわけだが、バランスが大事だ。綱渡りのような、今にも落っこちるのではないかと、はらはらどきどきさせるようなバランスが。そこまで行くには、まだまだやるべきことは山ほどある。


稽古日誌/10月15日 安井 【2001/10/16 02:47:20】

休み明けの月曜。1場から4場まで。若干空間関係を修正したプラン(平面図)でやってみる。解決のメドは立った。明日残りの場面をやって煮詰めてから、最終的な打ち合わせをする。

この段階の稽古では、出演者たちがもっとも揺れ動く時だ。生みの苦しみという言葉があるが、いまがまさにその時であろう。まさに混沌であるが、その混沌の中に豊かな創造的契機が隠されている。演出家は全身の神経を活性させて、その現場に立ち会わねばならない。疲れはするが、わくわくする時間の連続である。

今日は、土橋役の小飯塚貴世江の誕生日。本人の知らない間に周りが準備を調えて、稽古終了の瞬間、いきなり稽古場の照明が消えて真っ暗になり、ハッピーバースデイ・・・の歌声が響く。小さなケーキをローソクの炎が照らし出し、戸惑う小飯塚の前に進む。ローソクを吹き消し、終始驚きと喜びの嬌声を上げ続ける興奮した小飯塚に周りがどっと湧く。稽古場で誕生日を祝うのが、いつの間にか慣例になってきた。いいことだ。ひととき、稽古場になごやかな風が吹く。

今日は、稽古後、新国立劇場で、ドイツの演出家ペーター・シュタインの話を聞いた。来年、彼が演出した「ハムレット」を持ってくると言う。これは大いに期待できる。かなり露骨なピーター・ブルックへの対抗心をむき出しにして語るその無邪気さに感動した。


稽古日誌/10月14日(日) 安井 【2001/10/14 23:42:01】

10月12-13日。この二日間で一応4場から7場まで。狭い空間で出入り口が8個もあり、総勢十数名の登場人物が入り乱れるので、空間処理が勝負。装置プランを若干修正する必要ありだ。それほど大きな変更ではないが、かなり重要な問題ではある。

それはそれとして、とりあえず最後まで動いてみて、全体の見取り図がかなりはっきりしてきた。絵にたとえれば、デッサンの下書きができたという感じ。勿論あちこちに空白があるし、いびつな部分もあるにはあるが、来週からの課題が見えてきた。

今日、日曜日、稽古は休み。DVDで「ウッドストック〜愛と平和と音楽の3日間」と「ヘアー」を観る。そういう時代だったんだよな、と感慨にふけるが、画面からは当時の熱気は余り伝わって来なかった。何となく60年代末の風俗を観てるような、気恥ずかしさが先に立った。

今回の「僕の東京日記」の演出上のポイントとして<戦後の青春の最後の輝き>という、かなりキザなセリフを吐いてしまった。実際の舞台の若ものたちはそれほど輝くわけではないけれど、背景にそんな気配を感じさせるものにできればと考えている。


   Re:稽古日誌/10月14日(日) すみれ 【2001/10/15 04:53:54】[削除]

「稽古日誌」毎回楽しみに拝見しています♪
何もない舞台に、お客様が入る時には風景が見えています。もうそこは不思議空間になっています。時と場所を感じ人々の生活が物語りが見えてきます。観客は、時空を越え登場人物の世界に入っていかれます。これが私の、演劇を観たくなる魅力です。共にそこに居る、その感覚が好きです。 その舞台に携わる皆さんの、創作にかける情熱を受け取ります。 音楽を探していらっしゃるとの事、感情を高める大きな要素ですね。

観る側ですが、創作現場にお邪魔させて頂いているようで、うれしいです☆


観る事の楽しさ すみれ 【2001/10/14 10:29:32】

 私は2001年から俳優座の後援会に入りました。 Mさんを観たくて「あなたまでの6人」を観ました。5Fのお稽古場での上演。あの小さな空間で繰り広げられる人間の心模様。そして演じている俳優さんの目の輝き、心の葛藤、求めても求めきれないもどかしさ等、すっかり入り込んでしいまいました。それから、演劇が観たくてもう100は超えました。お金も時間の余裕もありません。でも劇場に行きたいのです。いつも、何でこんなに急いでばかりいるの?と自問自答しながら。でも得るものがあるから、行って良かったと思うから頑張ります。

「僕の東京日記」 11月16日に行かせていただきます☆


    Re:観る事の楽しさ ジョニー 【2001/10/14 23:54:33】[削除]

すみれさま 初日ですね。ありがとうございます。まだ初日のことは考えたくないのですが、あと一ヶ月です。


稽古日誌/10月11日 安井 【2001/10/12 00:47:16】

今日は立ち稽古初日。参宮橋の稽古場を訪れるのは初めて。稽古用の小道具が届いている。稽古場の床に装置のフロアプラン通りにビニールテープで線を引く。舞台部の宮下君の指揮のもと、若手出演者たちが働く。小道具を配置する。階段や2階部分は省略。俳優座よりは狭いので空間関係を把握するにはかなり時間がかかりそうだ。

全部で7場面からなる芝居で、4場のあとに休憩を入れる予定。今日は休憩前までやれるかと思ったが、やはり3場で時間切れ。ま、ここまでできればいい方だ。急ぐことはない。量よりも質である。

初日にしては結構面白かった。テーブル稽古でこねくり回していたことが、立って動くだけであっさり新鮮にクリアされてしまう。これから初日まで山あり谷ありだろうが、なるべく今日のような新鮮さが生まれれば・・・・。


ペーター・シュタインのこと 安井 【2001/10/11 03:21:42】

かつて文化庁の在外研修で外国へ行ったとき、1年間で一番心に残った舞台は、先ほど新国へやってきたパリの太陽劇団の「黄金時代」とベルリン(当時の西ベルリン)のシャウビューネ上演・ゴリキー作「別荘地の人々」でした。先日の太陽劇団のことは既に書きましたが、当時の舞台とは余りにもかけ離れていて、これが同じ太陽劇団かというほどの落差を感じてしまいました。

かたやシャウビューネの演出家ペーター・シュタインは、その後ヨーロッパを代表する演出家として、舞台・映画・オペラ演出まで手広く活躍し、名声をほしいままにしてきました。俳優座でやった「ロッテ」の作者ボトー・シュトラウスはベルリン・シャウビューネの座付作者の感もありました。「ロッテ」は、ベルリンで彼の演出で上演され、映画(ビデオ?)にもなっています。バイロイトでワグナーの演出もやったと記憶しています。

そのP・シュタインが来週月曜日15日に新国で無料の講演会をやると知り、急いで入場券を確保しました。チラシの写真で見ると、もうすっかり熟年の顔つきになっていて、いささかイメージを裏切られてしまいましたが、どんな話が出るのか、大いに楽しみにしています。


丁度、その辺りが・・・ パンプキンπ 【2001/10/11 01:13:43】

一番興味深いところです。 いつも出来上がってしまった物しか拝見した事がないので、テーブル稽古から、立ち稽古に入ったあたり、演出家としても一番力が入る時ですね。 な〜んて、勝手に想像していますが。

>舞台装置の見積が出た。かなり予算オーバー。
Oh! かなり内内の話までしていただき、嬉しいです。

舞台が待ち遠しいです。 まだちょっと先ですが。 今日、一緒に観にいく友人にこのHPの話をしました。 面白がっていましたよ。

稽古日誌/10月10日 安井 【2001/10/11 00:13:52】HomePage[返信][削除]

今日は劇団の狭い第2稽古場で最後のテーブル稽古。明日からいよいよ稽古場を変えて立ち稽古に入る。まだ、半分台本を持ったままになるだろうけど、この芝居は特に立って動いてみないと分からないことが多い。大体ぼくは余りテーブル稽古はやらないほうだけど、今回は稽古場の都合でやむなく少し長めになってしまった。

舞台装置の見積が出た。かなり予算オーバー。どうやって削るか。島次郎さんの装置プランはなかなかいい。つらいところだ。

今夜はこれから明日やる第1幕のミザンセーヌをチェックする。またまた夜更かしになるな。稽古場で居眠りなんかしないように気をつけよう。明日はかなり動き回らねばならないだろうから、そんなことにはならないとは思うが・・・。


稽古日誌が読みたくて・・・ パンプキンπ 【2001/10/09 21:19:54】

お邪魔してしまいました。
こちらでは安井さんなのですね。
ちょっと気になる面白いホームページを見つけたと、にんまりしてます。 Profileも拝見しました。 
これからも毎日楽しみに覗かせていただきます。
ごあいさつまで。


    Re:稽古日誌が読みたくて・・・ 安井 【2001/10/10 03:02:43】

いらっしゃいませ、パンプキンπさん。俳優座の掲示板を独占するのも何ですから、主としてこちらに書きます。連休には京都で仕事をして、今日は劇団の稽古です。

今日の稽古は「坊っちゃん」の旅も終わり、ようやく「僕の東京日記」に専念できる第1目でした。まだ、テーブル稽古ですが、今日はなかなかにいい稽古ができました。私が言うのもおこがましいかもしれませんが、かなりの手応えを感じています。

稽古後は、ベテランから超若手まで、狭い稽古場で手作りの料理など取りそろえて懇親会という名目で宴会をやりました。こういう集まりをやると、その後の稽古場がぐっと盛り上がるんですよ。稽古よりそちらのほうが楽しいなんてことになると困りますから、1カ月余りの稽古期間に、せいぜい2〜3回ぐらいやるだけですが・・・。

明日、もう一日読み合わせをして、明後日から稽古場を移動して、立ち稽古にかかります。続きはまた明日。では。
最悪のシナリオ 安井 武 【2001/10/08 23:57:56】HomePage[返信][削除]

フェルデンクライスの京都ワークショップを終えて、今夜帰ってきました。今朝早く目が覚めてテレビを点けたら、なんだか騒がしい! とうとう始まってしまいました。

最悪のシナリオにそって世界は泥沼に向かって突き進むのでしょうか。事態の行き着く先は、解決のない解決しか思い浮かびません。


1号館のこと 安井 【2001/10/06 10:34:30】

1号館のサーバーがダウンしているようです。昨夜からずっとつながらない状態が続いています。現在、回復作業が行われているようなので今しばらくお待ち下さい。


今、必要な事 すみれ 【2001/10/05 15:10:13】

 MAS-NETからこのH・Pから、来ました。 「坊っちゃん」の初日パーティーの時、声をかけさせて頂きました。
テロはどんな理由があろうとも人間として、許されざる悪魔の所為です。 そして、その報復は今回のテロに巻き込まれなかった人々を犠牲にすることになるでしょう。
正義の名のもとに殺戮が、大人が始めた戦争で子供達も犠牲になるんです。この憎悪の炎消さなければ地球が滅びます。

アラブ世界は、地球の巨大な部分を占めており、何億人もいます。その人たちが、どんな考えを持ちどんな気持ちで暮らしているのか、ほとんど知らないとおもいます。
「自分は自分で気づかない偏見を、いっぱい持つているにちがいない」とまず、自分に問うてみたいと思います。
「力の時代」を終わらせないと、21世紀もまた、「戦争の世紀」になってしまいます。
報復が始まった時、日本人も必ず巻き込まれます。遠方の話ではありません。これは、戦争です。原爆の悪魔を知っているのは日本だけです。戦争を終わらすための正義だと言うのでしょうか。
私達から悲劇は2度と繰り返してはいけない、と言います。

今こそ話し合う必要があります。「力は正義」ではないと。
一番単純で、最も困難なことです。でも避けては未来はありません。


  Re:今、必要な事 安井 【2001/10/06 02:12:48】

すみれさん いらっしゃいませ。「坊っちゃん」の初日パーティーでは、何人かの方に声をかけていただいたのですが、いきなりのことで誰が誰なのか、よく分からないまま失礼をいたしました。
今度のテロ事件のことは、過去未来にわたっていろいろなことを考えさせてくれますね。アメリカが西部劇の時代と同じく「力は正義」の価値観で世界を牛耳れると思って行動すると、たぶん、ベトナム戦争以上の禍根を世界中に残すことになるでしょう。
日本は日本人にしか出来ない価値観をもって堂々と行動できないものか、そう思います。


稽古日誌/10月3日(火) 安井 【2001/10/04 16:01:59】

今日も暖かい一日だった。

六本木までの約1時間の乗車前に、どうしても売店のスポーツ紙に手が伸びてしまう。プロ野球は今年、例年になく監督の退任が多く、来期に向けてのストーブリーグも既に始まっている。それだけでなく、アメリカvsタリバン・ビンラディンの一般朝刊紙には出ないような裏情報も気になるところだ。それにしても、各紙とも今にも戦争が始まるのを期待するかのごとき紙面作りはいかがなものか。「夕刊フジ」などに至ってはこの何日間か連日、明日にも戦争が始まるぞと煽り立てている。編集部の品格を疑いたくなる。

それにつけても、我が日本国の外交戦略はいったいどこにあるのか。ブッシュの尻馬に乗って右往左往する小泉総理の姿は滑稽でさえある。未だに支持率は高いようだが、一体なぜなのだ。政治家として、今まで何をやってきたかを思い返すと、威勢のよいかけ声ばっかりだったような気がする。

今回のテロ事件の根元がどこにあるかを冷静に考えれば、欧米の価値観とは異なる発想が出てくるはずなのだ。このまま突き進むと、報復と逆報復の悪循環に陥ることは目に見えている。そして、解決への道はますます遠のく一方だ。世界は経済的にも、政治的にも、文化的にも、ますます混乱し、道徳的にもますます腐敗の度を深めることになる。

いま、軍事的報復を憂慮する声が、インターネット上で世界中を飛び交っている。10月2日(火)の朝日新聞の朝刊23面にも、その一端が紹介されている。どのような立場であれ、この問題を考えるためにも、そういう発言に接してみるのは無駄ではないと思う。ここにいくつかアドレスを紹介しておく。

http://www.fujiwarashinya.com
  (写真家・藤原新也氏のHP)
http://www.impala.co.jp
 (作家・池澤夏樹氏のメールマガジン)
http://www2s.biglobe.ne.jp/~hatak/iken.htm
 (作家・秦恒平氏のHP)
http://www.dcn.ne.jp/~skana/oda.htm
  (作家・小田実氏のHP)
http://pws.prserv.net/umigame
  (作家・宮内勝典氏のHP)
http://www.criticalspace.org
  (文芸評論家・柄谷行人氏のHP)
[他にもいろいろあると思います。情報を教えて下されば幸いです]

>>>稽古日誌を書き始めたつもりだったのに、稽古とは関係ない書き込みになってしまいました<<<


稽古日誌 10月2日(火)  安井 【2001/10/03 02:05:01】

今日は突然季節が逆転したようだ。やや薄着にはして出たが、六本木へ着いた途端思わず「暑い!」と言ってしまった。

今回の出演者は計17名。そのうち半数近い8名はまだ研究生である。中村たつ、片山万由美、そして美苗以外は、俳優座の超若手ばかりと言っていい。「1970年代なんて知らないよ」という世代が殆どなんだから、大変と言えば大変である。いま若手たちは、当時の資料を図書館などで借りてきて、新鮮な驚きの目で見入っている。わずか30年余とはいえ、時代の変貌ぶりは全くすごい。私自身、改めて感慨にふける。

俳優座の中には、大雑把にいって4つの世代があるが、世代毎に体験、時代感覚、ものの考え方も異なり、演技の質も微妙にちがう。その違いがマイナスにならないよう、異質なものがダイナミックなアンサンブルを生み出すようにしたい。今日の稽古では、疑問点や問題意識を出してみんなで話し合う時間を持つこともできた。いい方向に向かっていると感じる。


稽古日誌 10月1日 安井 【2001/10/02 00:29:01】

「坊っちゃん」は昨日千秋楽、お疲れさま。週末にはまだ桐蔭学園と冨岡の公演が残っているが、しばしの休息。でも「僕の東京日記」組は休めないのだ。

今日は三日間の中断のあと、午後1時から狭い第1稽古場で読み合わせ4日目。場面毎に止めながら、少し具体的な指摘をする。今はまだ基礎工事というか、柱をしっかりつくることが課題。何が柱なのかを全員で確認する必要がある。各場面が全体の中で占める役割・位置・関係をはっきり意識すること。ようするに基本デッサンの時期だ。これ、今週のテーマ。


演出家のつぶやき 安井 【2001/09/28 20:52:52】

[これは俳優座サイトのBBSに投稿したものですが、そのままこちらにも出します]

「坊っちゃん」今日2回目の観劇。あと3日でますます盛り上がりを見せている。稽古場ではすでに次の公演の稽古が始まり、「日々の敵」は初日まで3週間余り、いよいよエンジンがかかってきた感じ。

「僕の東京日記」の稽古も今週からゆったりとスタートした。稽古初日は月曜日、開始は午後5時。「坊っちゃん」組が多いので稽古はその本番が終わってからになる。掛け持ち組はお疲れさま。初めに簡単に今回の上演意図をしゃべり、一通り読む。初めてみんなの声を聴くときは、いつもどきどきはらはらする。でも、面白くなりそうな予感あり。

火曜日は稽古2日目。やはり午後5時からの稽古。研究生の部分が配役未定だったけど、正式に発表。これで準備万端OK。あとは出演者たちを信じてやるだけだ。場面毎に簡単にチェックポイントを指摘しながら一通り読んで早めに終わる。

今日は3回目の稽古。午後1時から。夜は「坊っちゃん」の本番で3時半の楽屋入りだから、それまでにエピローグだけを残して、一通り。これで今週の稽古は終わり。来週月曜日から3日間は全員そろってできるはず。

この3回の稽古で、少し先が見えてきた。もちろん、まだほんの少し先でしかないには違いないが、今まで見えなかったものが見えてきたのは事実だ。徐々に内圧も高まってきた。

以上、「演出家のつぶやき」でした。


独り言 ジョニー 【2001/09/21 23:17:29】

アメリカを襲った今回のテロ事件は、21世紀の今後を考える上ですごく重大な意味をもつことになるのではないでしょうか。政治・社会の問題というよりも、人間・文化・精神次元で過去の負の遺産をどう乗り越えるかという課題が全人類に突きつけられていると思います。それにどう対処するかによって、歴史は大きく左右されるにちがいありません。

最近のブッシュ大統領の言動は、どうしてもジョン・ウェインなんかの西部劇のヒーローにダブって見えてきます。それをかっこいいとみるか、単細胞と感じるかは、現在の世界をどうとらえるかにかかっているでしょう。

なぜこんな空前の悲劇が起こるのか、長年にわたって積み重なり、ねじれきってしまってる問題の根元を解決するにはどういう方向に進むべきかを、いまこそ考えるなくては、21世紀は20世紀以上に血なまぐさい世紀になりかねません。報復を声高に叫び、軍事的解決を求めるのは、単なる対症療法にしかならないのではないでしょうか。
太陽劇団の「堤防の上の鼓手」 安井 武 【2001/09/15 02:48:27】[返信][削除]

今日は芝居の話です。

今日14日、太陽劇団の「堤防の上の鼓手」を観てきました。「ハムレットの悲劇」と共に、私にとっては本年度観劇ベストスリーに確実に入る舞台です。太陽劇団といえば、初めてパリへ行ったときに観た「黄金時代」"L'Age d'Or"以来の出会いです。

当時の太陽劇団は、大革命を舞台にした壮大な「1789年」とその続編の「1793年」の上演で、祝祭性あふれる、活力に満ちた民衆演劇の新しいジャンルを切り開いた集団として、全世界の演劇人の注目の的になっていました。「黄金時代」を観たとき、その興奮を抑えきれず早速、俳優座機関誌「コメディアン」に観劇期を送ったものです。それは、太陽劇団自体の黄金時代でもあったと今も語りぐさになっています。

「堤防の上の鼓手」は、当時の即興性と祝祭性に満ちた、開放感にあふれる表現に比べると、禁欲的で内面的な表現で、古典的な完成度を示すものでした。以前は観客と一緒に舞台を作る喜びがあふれていましたが、今日の舞台は、完成されたものを観客に見せるという感じです。つまり表現の質が以前とは全く変わっているのです。これには驚くと同時に、この30年間の、演劇・文化の置かれている状況の変化の大きさを痛感します。

まだまだ書きたいこともありますが、長くなりますので、この辺で。

PS:「僕の東京日記」前売りが始まっています。割引になりますので、[俳優座極私的サイト]内の[観劇申込書]でどうぞ。


再販のあとがき 安井 【2001/09/07 02:27:32】

『心をひらく体のレッスン』再販にあたって、今日「あとがき」を書きました。初版の後書きはそのまま再録し、最後にほんのちょっと足すだけという 見方によっては手抜きとも取られかねないのですが、10年以上前の状況と今と、フェルデンクライスをとりまく環境もだいぶ変わってきました。大げさに言えば、初版のあとがきは、歴史の証言みたいなところがありますから、捨てるに忍びないと感じます。
あとは読者の方々がどう感じられるか・・・、判断を委ねます。


増刷「フェルデンクライス身体訓練法」 安井 【2001/09/07 02:18:41】

『心をひらく体のレッスン』の再販をお知らせしたばかりですが、フェルデンクライスの本が順調に売れているようで、今日、大和書房から『フェルデンクライス身体訓練法』増刷の連絡が来ました。いつもはせいぜい500部ずつだったのが、今回は何と、900部とあります。まあ、大した数ではないといえばそうですが、徐々に需要が増えてきていると感じます。


この掲示板は携帯からOKです 安井【2001/09/02 22:40:36】

URLを書いておきます。
PC、iモード、Jスカイ、ezWeb対応です。

この掲示板のアドレスは
返信付き親発言時間順
http://fbs.as.wakwak.ne.jp/bbs/fcj
返信付き最新レス上がり
http://fbs.as.wakwak.ne.jp/bbs/fcj?sw=7
発言時間順表示
http://fbs.as.wakwak.ne.jp/bbs/fcj?sw=2
返信付き親発言時間順(発言内タグ無視)
http://fbs.as.wakwak.ne.jp/bbs/fcj?sw=6
携帯電話用アドレス
http://fbs.as.wakwak.ne.jp/bbs/fcj
表示方法が違うだけで、上記はすべて同一の掲示板です。
お好きな表示方法でお使いください。


1号館のこと 安井 【2001/09/01 12:46:28】

1号館のメッセージ保存数は500件でした。それからログのダウンロード機能もあります。この部屋はそれがないですね。
最近、あちこちにBBSやChatを立て続けに開きましたので、ちょっと頭の中が混乱してしまいました。以上、訂正です。


FCJ BBS 2号館です 安井【2001/08/31 19:38:12】

この掲示板は、メッセージを無制限に保存できます。
1号館は確か、200件までだったと思います。
しばらく1号館・2号館と併用して行きますので、どちらがよいか、ご意見を寄せて下さい。ではでは・・・。




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